2014年5月26日月曜日

ピスクラ対策ピストン


ピスクラ=ピストンクラッシュの略称です。

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今回は画像に吹き出しコメントを入れました、画像の文字が小さく読めない場合は画像をクリックして拡大することで読みやすくなると思います。


それでは、ピスクラ話となります

ピストンの待機位置が正常
ピストン待機位置が常に正常で引かれたら問題は少なくピストンの寿命を全うするのですが…
制御の無い電動ガンのようなシステムでは様々な原因が有って、突然のピスクラにつながります。
ピスクラ始まりの図

樹脂ピストンの寿命以外の原因として上記の画像のような現象が起きてしまってる事が考えられます。

何故、上記画像のようにぶつかってしまうのか?を考えてみましょう。


引き始めの一枚目カットの理屈を説明したい
上の画像はフルオートで作動中を想定しつつ、下の文章を読んで下さい。

- 弾詰まり等により、圧縮エアを排出しきれずピストンが正常な待機位置に戻る前にセクターギアが迎えに来た。。

- シリンダーヘッドとピストンヘッドの間にピストンの削りカス、ゴミが溜まり、油膜切れによる噛み込み、正常な待機位置に戻れないままセクターギアが迎えに来た。

- メインスプリングのテンション不足等により、ピストンが待機位置に戻る前にセクターギアが迎えに来た。
(メインスプリングのカット量過多、海外から購入した電動ガンの安易なスプリングカットデチューンに多いトラブルで、海外製電動ガンは速攻で壊れるという悪評の原因ですねw
開ければギアは無事でピストンのみが壊れてる場合が多いので分かりやすいかと思います。材質の弱いギアならクラッシュに巻き込まれていると思います、国産のようにw)

- ボールが跳ね返るようにピストンが跳ね返り、ピストンが待機位置以外で引かれてしまった。
(リバウンド:メインスプリングのテンションが弱すぎる、電圧アップ、ハイサイクル化で発生)

- カスタムパーツの組み合わせが原因で、ピストンの待機位置が正常より後方に設定されており、
ラックギア一枚目が常に軽くぶつかるorこすれてる状態となっていた。
(仮組み時の確認、調整不足)

※カスタム上級者にとっては、上記画像の待機位置はベターなピストン待機位置となります。




黒色ピストンの画像が暗めに仕上がってましたので、思いきり彩度?を上げて影を消し見えやすく画像加工しております、色調の異常は画像編集による物です、御了承下さい。



正常位置での引き始め
 フルオート時は高速連続回転のセクターギアが打撃状態でピストンのラックギアに掛かり初めます。
(セミオート時はスイッチ強制カットオフにより惰性回転程度の打撃がラックギアに掛かりますので高速連続回転の打撃よりも衝撃は下がります。)

※画像観察で気が付くと思いますが、正常待機位置ではセクターギアは斜め上に向かった状態でラックギアに掛かり始めてます、(打撃方向として斜め上部+後方となります)この打撃方向をピストンの待機位置の加工調整で真後ろにする事でトルクをピストンに綺麗に伝えるという改善が見込めます。

セクターギア一枚目と三枚目がラックギアに掛かり、負荷が分散
セクターギア一枚目と三枚目ギアが掛かる頃に力が分散されギアに掛かる負担が軽減している。このままピストンが後方に下がるに合わせ徐々にメインスプリングのテンションが上り最終ギア歯には高いトルクが掛かる、その強大なトルクを一枚で最後まで支え開放するために、樹脂ピストンの場合でも最終ラックギアは必ず金属製の入れ歯となっているワケです。


ピスクラ防止ピストンがピスクラを防止する瞬間、ギアボックス内では、こういう事が起きてます。
ピスクラ防止の図
15枚歯ピストンの場合クラッシュする位置だが、14枚歯ピストンの場合ぶつかる物が無い。

見たままですが、ラックギア一枚目が無いことによりピストン待機位置不良の場合もギア歯に干渉しない事でピスクラを回避する結果となります。


樹脂ピストンは、途中一枚が少しでも削れるとピスクラの可能性は大きく高まります。
例えば、一枚が0.01mm削れたとします、そうすると数枚でテンションを支えていたギアは0.01mm分担し後方に押し付ける事になり、この場合の結果として0.01mm全体のギアが削れてしまいます、
つまり樹脂ピストンは常に均される事を繰り返し寿命となります、
分解クリーニング、グリスアップ等の基本メンテナンスを繰り返し好調だったのに一日使用後ギアボックスを開けてみたら、ピストンが全体的に摩耗し寿命寸前だったというのは、そのような理屈です、摩耗慣らしをしながら動かす設計ですので仕方の無い事かと思います。
(実際は途中で割りと大きくラックギアの頂点が欠け、その破片、破損がトドメの一撃となるケースが多く最も弱いスパーギアを巻き込む事が多いと思います。)
この摩耗のような現象がメタルティースピストンの場合は少ない為、摩耗起因のピスクラは激減させる事が可能です。

ワケの分からない文ですがニュアンスで、樹脂ピストンは動作時は常に減る事が前提の物、と感じとって頂ければ幸いですw




商品として販売されているピスクラ防止加工済みの14枚歯メタルティースピストンを、セクターカット6枚を施した上で作動させている動画となります。(0.9J程度です)

巷に言われる、メタルティースピストン由来のノイズは正しく組んだ場合、無いと同じかと思います、ヒドイ音がなる場合は早急に再調整の必要なトラブルが発生していると思います。


近日中に新商品の
オリジナル18:1強化ギアセットのテストレポートの提出予定です、
お暇が有りましたら再訪問をお願い致しますw

スケジュール投稿してみます、成功してるかな?

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