2012年3月22日木曜日

多機能充電器

当方取り扱いの多機能充電器は保管モード充電、バランス充電が可能ですか?という問い合わせが最近増えてましたので、操作を交えて説明します。

左から、バッテリーセレクト(モード変更、充電時はストップボタン)
左から二番目、設定値変更ボタン(充電時は設定値確認ボタン)
右から二番目設定値変更ボタン(充電時は各セルの電圧確認表示)
右のボタン、設定値決定ボタン、長押しでスタートボタン
全くもって一般的な操作方法だと思います、では、いざ実戦w

この画像のようにリポやリフェバッテリーを接続します。
つまり、メインコネクターとバランスコネクターを繋いだ状態です。

ココにバランス用のコネクターが有りますので、別途バランスボードは不要です。
バッテリーのバランスコネクターを直接適正な場所に挿して下さい。
この状態にしましたら、LiPo-BALANCEを呼び出し、ENTERを一回押しますと、液晶表示左下、画像では3.6Aが点滅しますので、充電アンペアを真ん中二つのボタンで数値を決めENTERで決定します、すると画像右下の7.4Vが点滅しますので、バッテリー電圧(2Sはバッテリーセル数表示)を使用バッテリーに合わせます。

右のSTARTボタンを長押ししますと、ピロリという音と共に、
液晶表示でバッテリーチェックが開始されます、
この時点で不良バッテリーはエラー表示になります、エラーになりましたら、
結線のチェックやコネクターを変更しておりましたら、ハンダは完全かチェックして下さい。
新品バッテリーでダメだった場合、ほとんど全てハンダ付けの失敗です、
バッテリー性能を引き出せないだけじゃなく、本番使用は非常に危険ですので、
本当に気を付けて下さい。

バッテリーのチェック合格の画像です、この表示中に、もう一度START、ENTERを
押す事で実際にバランス充電が開始されます。

と、書いてるうちに充電完了です、時間にして、33分38秒ですので、全くのカラだったとしても
2C充電なら一時間以内で終了する事が分かりますね。
(全くのカラはリポの場合、危険です、絶対に辞めましょう、トリガーレスポンス、サイクルが落ちたな、と思った時には、厳密には遅く、リポを痛めてます、早め早めのバッテリー交換や追い充電をしましょう。)
1800mAhのバッテリーを3.6Aで充電が2C、3C充電は5.4Aで充電です、何C充電が可能かは、バッテリーに表記してる事が多いです、このバッテリーは裏に5C充電(9A充電)まで可能と書いてますが、この充電器の性能では6Aまでの出力ですので、実質3C充電の5.4A程度が最大となります。
何C充電可能か書いてない場合でも、当方では2C-3C充電で使ってます、当方の環境では大丈夫でしたw真似する方は自己責任でお願いします。

FULL表示と共にけたたましいピロリロ音が数回なります
(一定時間ならないと止まりません、深夜の充電にはご注意をw)
液晶表示は満タン 充電A(リアルタイム表示の為、終了時0.0A) 終圧8.40V
バランスモード 経過時間 1363mAh充電という感じです。 
右から二番目のボタンを押すと、

各セル4.20Vで充電が終了しております、これが揃わないと、充電時間が伸びますので、
使い込んバッテリーでなかなか電圧が揃わない場合は、、、
そのバッテリーは処分した方が良いかもしれませんね。
当方では実験も兼ねて十本程のバッテリーを運用してますが、
未だ揃いにくくなったという経験が無いので、
正直分かりませんが、今までよりも充電時間が掛かる、
充電時にバッテリーが発熱するというのはニッスイバッテリーでの経験上危険な予感がします。

あぁ、そうでした、大事な事を忘れてました、バッテリーの充電時は絶対に近くを離れず、換気の良い場所で、更に、もしもの準備をした上で充電を開始して下さい、
また、時々バッテリーを触って発熱を確認して下さい、経験上、リフェやリポは適正な充電の場合、ニッスイ、ニッカドと違い全く発熱してません、つまり、発熱している場合は原因を突き止め、発熱の原因が人為的な物で無い場合、そのバッテリーは早々に廃棄したほうが良いと思います。

では、保管時のストレージモード充電を…
こちらは最大充放電能力が1Aまでとなってますので、非常に時間が掛かるものと考えて良いと思います。

Li-Po STORAGEを呼び出して
画像は11.1Vリポバッテリーのストレージ充電準備中です。
先程と同様にバッテリーをメインコネクターとバランスコネクターを接続し、STARTを長押しすると、ピロリロ音がなり、保管に最適になるよう充放電を開始します。
終了時にはまた、連続ピロリ音が鳴り響きますので、ご注意をw

この充電器ですが、リポの他に、ニッスイ、ニッカド、鉛、リフェ、リチウムイオンバッテリーが対応可能です。
(リポ、リフェ、リチウムの切り替えはUSER SET PROGRAM内で変更で、バッテリーセレクトモードのLiPoの場所がそれぞれLiPo、LiIo、LiFeと切り替わります。)
これ一台で、主流のバッテリーには多機能に対応可能(サイクル充電勿論有ります)ですので、非常にオススメです。12V入力を工夫しますと自動車用バッテリーやカーシガレット電源からも充電可能ですよw

※初期コネクターはXT60ですので、使用バッテリーに合わせた変換コネクター等が別途必要になります。購入を検討の方で分からない場合は注文時に内容を詳しく記載の上で御相談下さい。

それでは、また何か思い付いたり、リクエストが有りましたら、追記や新規記事を掲載しようと思います。

2012年3月16日金曜日

ピストンヘッドとピストンの接続編

今回は使用前に下準備が必要なELEMENT製 ベアリング付き軽量ピストンヘッドを使用してみます。
 前回の記事から読むと分かりやすいです ←クリックで前回の記事


この商品です。安いけれども、使い方を覚えるととてもCPの高いパーツです。

必要なのはヤスリ類と、またもネジロック剤w、一つ有ると便利なので、用意して損は無いと思います、ヤスリは面出し出来るなら何でも良いですが、こだわりの有る方は目の細かい耐水紙ヤスリ各番手の方が良いです。

コレを
まず分解します、力は不要ですので御安心下さい。

バラしましたら外周のバリをまず落とします、落としましたら、このピストンヘッド最大のポイント、裏側のバリを落とします。
印の箇所に分かりやすい位バリが残ってます。
コレを落とし、この面を簡単に平面にして下さい。

こんな感じになります、ヤスリを当てると分かりますが、中央も
出っ張っておりますので、全体で平面になるよう落とします。
究極を目指す方は、Oリングの入る側を
2000番位でガラス板等の上で面研して下さい。
完全な平面が出来ますw

2000番で仕上げるのは、こちらの面ですねw
気密アップ効果が狙えますので、なるべく鏡面状態が良いです。

それでは接着ですが、ココ自信の有る方は瞬着でも十分可能です。
当方は、おなじみのネジロック剤ですw画像のはちょっと多めです。
多かったなぁと思ったら、一度張り付けて離すと余分が溢れて
拭き取れますので、拭いてから再度張り付けて下さい、
早いウチですとサラサラのネジロックなので拭き取りも余裕ですw

そして、仮組みすると、この状態なのですが…

分かりますかね?ラックギアと、ヘッドに隙間が有る状態
ココです、ココに隙間が有るまま組むとヘッドがクラッシュしやすいのです。

解消する方法は二つ

この面をラックギアが基準になるまで面研…
機械等が無いと手間ですので、
ピストンヘッドが平らに付けば一段階クリアで良いので、軽く面研だけして

そして、もう一つの方法が、おなじみネジロック剤w
画像のは多過ぎwボトッっと垂らしてしまいました…

3/16追記:ネジロック剤ですが、樹脂を侵す性質が有るとの事です。
ネジロック剤を使う場合は、樹脂を溶かさないタイプで有ることを確認の上で
ご使用下さい
そんなの無いって方は、エポキシボンドをオススメします。コレなら作業時間も確保出来、さらに硬化後は非常に強固で、当方も以前はニ液混合タイプをメインに使っておりましたが、混合が面倒で…w



とりあえず慌てずに接着しますw

拭き取りますとこんな感じ、サラサラですので慌てる必要は全く有りませんw


肝心のネジロック本来の使い方ですが、これでも多い方だと思います、
多分、普通の運用では二度と外れません、

ネジロックの効いたネジを外す場合は、バーナーやハンダゴテで炙れば外れ易いです。メカボックスで使用する場合は、ネジの穴やネジ山には使用せず、頭付近で使用し、ネジ穴には入らないように使用した方が良いと思います。

そして完成
画像では分かりにくいですが、しっかりネジロックはシール剤としても
機能しており、24時間後にはカチカチとなります。
(アルミヘッドの場合でも必須作業です、
重要な事はラックギアのガタを無くす事です)

この下準備により、取り外し可能だったラックギアは取り外し不可能となり、完全に前後の隙間が無くなった事と接着された事により、ラックギアそのものがスライドした理由による、ピスクラは皆無となります、実際当方では、このピストンでは上記の方法で一度もクラッシュ経験が御座いません、クラッシュさせた方に聞いてみると、ラックギアは固定させて使用するという事を知らずに使ってる方が多く、記事にした次第です。
番外編で、カットスプリングしたハイサイに使用してピストンロックしたという話しもお聞きしましたが、上記の加工済みピストンは再利用可能だったとの事です。

何かの参考として、上記の組み合わせでは、ピストン総重量22gとなり、
15枚歯メタルティースピストンと、SSベア付きアルミピストンヘッドの組み合わせでは重量が約27gとなります。

それでは、楽しいエアソフトガンライフをお楽しみ下さいw

2012年3月15日木曜日

SHS製 14枚歯フルメタルティースピストン

正しい使用方法でピスクラ知らずのパーツです。

メタルティースピストンは下準備として、
必ず分解後、脱脂洗浄して、強固に接着してからお使い下さい。

下準備終わった状態の画像でスミマセン

接着剤は、耐衝撃性接着剤でも良いですが瞬間系は作業時間が短すぎる為、避けた方が無難です、オススメは、低~中粘度で不透明なネジロック剤です。(透明だと見えないため、高粘度だと隙間に入り込まずで、作業性が悪いと思います。)

3/16追記:ネジロック剤ですが、樹脂を侵す性質が有るとの事です。
ネジロック剤を使う場合は、樹脂を溶かさないタイプで有ることを確認の上で
ご使用下さい。
そんなの無いって方は、エポキシボンドをオススメします。コレなら作業時間も確保出来、さらに硬化後は非常に強固で、当方も以前はニ液混合タイプをメインに使っておりましたが、混合が面倒で…w

隙間埋め能力も有るよって書いてますw

特記事項として、14枚歯の場合はメタルラックギアのエッジをヤスリ等で落として下さい、15枚歯の場合は幅が狭く内壁に当たりませんので大丈夫です。

お手元のラックギアと比較して下さい、画像のはエッジの処理済みです。

落とさない場合はシリンダー内壁に当たり、シリンダー内壁に傷を付けます。
ついでにスプリングがスムーズに動作出来るよう、ピストン開口部、入り口のエッジも落とします。

あまり効果の感じ無い加工ですが、稀にスプリングを噛むクラッシュを見かけますので、要は、転ばぬ先の杖ですw

では下準備も終了しましたので、ネジロック剤を塗布します。

遠慮は無用、ラックギアが入る箇所全面に、工作に慣れてない方は
尚更、多めに塗布して下さい、どうせ過剰分は拭きとってしまいますw

こうなりました、多少溢れても大丈夫です、ラックギアを挿入後、余分を拭き取れば、綺麗になります、ポイントは、色つきの接着剤で、流動性の良い物で、隙間への充填剤としての役目も果たせる物です、ですので、液状タイプのネジロック剤が最適の接着剤となります。(タミヤのネジロックは流動性が無い為無理です)

ピストンヘッド取り付け時は、この面を平らに均した後に、
再びネジロックを塗布し、ピストンヘッドを固定します。

溢れるくらいが丁度良いです、どうせ余分は拭き取れますしw

接着しました、過剰分が溢れてますが、このあと拭きとる事で綺麗になりますので、ご安心下さい。
ポイントは2点、後ろ側の隙間と前側の隙間に充填剤が十分入り込んでいる事です、ココに隙間が有るままメカボを組み上げますと、ケツやピストンヘッドが吹っ飛ぶ原因に繋がります。

拭き残しは、固まりますので、余分は拭きとって下さい。

十分も放置すると硬化が始まり、ユルユルだったラックギアは動かなくなりますが、全力使用にはネジロック剤が硬化完了する24時間は使用しない方が良いと思います。

次回、ピストンヘッド固定編?

しばらくぶりのブログでしたが、お役にたてればと思います。

そろそろシーズンインですが、楽しいエアソフトガンライフをw